カウンセリングの効果を、強く実感した。
今日取り扱ったのは、小さな怒りの記憶。
親から他人と比較され、劣っていた私が、「べつにどうってことはないじゃないか」と、軽い反発を覚えた記憶である。
怒りの記憶はまだまだ他にもあるのだが、まずは感情的なエネルギーが小さなものからやりましょうということで、この出来事になった。
終わってみれば、これに対する怒りの感情は、消えた。
親が誰と比較しょうが、自分は自分でよかった。
深層心理にあった怒りの感情が、そんなような肯定の気持ちに、そっくり入れ替わった感じである。
もちろん、「自分は自分でいい」なんてことは、頭では理解していた。
また、そんな子どもの頃の話など、遠い過去の出来事であり、今は今の自分でいいだろうと考えてもいた。
しかし、頭で考えた通りには、どうにもならなかった。
怒りは何年経っても、完全に私の心と行動を、コントロールしていた。
その怒りが、そっくりなくなってしまったのだ。
これは私に潜む、数多くの怒りの一つに過ぎないとはいえ、驚いた。
期待はしていたが、想像はできなかった変化だから、まだ不思議な感じはする。
誰かに起こされて、やっと少し目を覚ました、とでも言うのだろうか。
同時に、この変化を自分で体感すると、自分だけで複雑性PTSD、またアダルトチルドレンを克服しようとしても、無理だろうと思った。
大袈裟ではなく、誰かが体をゆすって起こしてくれないと、死ぬまで自分本来の感覚や思いは寝たままになるように思う。
今回のはまだ序章に過ぎないが、やって良かったと思うし、これからも期待したい。