アダルトチルドレンの生命力

アダルトチルドレンの克服を綴る日記です。

思い起こした中で一番、ショッキングであり悲しい記憶

記憶にしていた大きな蓋が、空いた気がする。

 

確実に20年は思い起こされなかった記憶が、ある時、ふと蘇った。

 

とても長い間、その記憶を「無いもの」として過ごしてきたからだろう。

 

たまに思い出しては当時のことを考えるけど、ちょっとまだ半信半疑というか、もやがかかったように見える記憶である。

 

でも、だんだんもやは消えていき、今では間違いないはずだという確信もある。

 

 

思い出したのは、父に対する記憶。

 

これまでよく覚えていたのは、母親とのおぞましい出来事であったが、今度は父親。

 

それは具体的な出来事ではなく、私が家庭内でどのような態度と振る舞いで、父に向かっていたかというものだ。

 

 

結論を言えば、子供の頃の私は父に対し、「母との間で何事もなかったように」振る舞っていた。

 

母親に怒られ認められなくて、納得いかないことに必死に反抗はしても、父の前では何も問題がなかったように、普通の子になった。

 

つまり、「良い子」を演じていたのである。

 

それは、母親から認めてもらえなかった以上、父親からも認められない事態は避けようとしていたから。

 

そんな事態になれば、子どもの私は生きていけない。

 

だから、必死になって自分を守ろうとしたのである。

 

 

当時は、そんなことまで考えて行動していたわけではない。

 

とにかく、毎日が必死だった中で、自然とそのようになってしまったんだと思う。

 

しかし私は、自分が生きるために、家庭を円満にしておく必要があった。

 

だから、問題を自分だけで受け止めた。

 

自分が悪いから問題が起きるのだと、思うようにした。

 

自分本来の素直な姿を、犠牲にして。

 

 

これはたぶん、思い起こした中で一番、ショッキングであり悲しい気持ちにさせてくれる記憶である。

 

思い出すと動揺するし、泣きたくなる。

 

そんな時はカウンセリングで教えてもらった通り、過去の「安心できる場所」をイメージするか、記憶をとりあえず箱に入れる。

 

そんなことをしても記憶と悲しみはぶり返してくるが、今は仕方がない。

 

これから落とし前をつける課題として、なんとかやっていくしかない。