「弱い者」の空気を、ただはね返せるように
実家にいると、引き戻されそうになる。
子どもの頃から続いた、弱い存在のアダルトチルドレンに。
少し前に、今の目線で親を客観的に見られることが実家にいるメリットだと書いたが、一方でこの私を引き戻そうとする力は、デメリットである。
それは、同調圧力と言い換えることもできる。
「あなたも私と同じ、弱い者同士なのよ」。
親はハッキリとそんなことはもちろん言わないが、これが私の実家を支配している空気なのだ。
母親がこの空気をまき散らすが、父親は綺麗にしない。
ずっと循環していて、同じ空気を私も吸わされてしまう。
ここまで克服に向けていい感じに来ていても、気を付けないと、全部無駄になりかねないという危機感がちょっと生まれた。
しかし一方では、この空気に打ち克つことができれば、それはホンマものの克服だと言えそうだ。
では、どんな状態が打ち克ったことになるのか。
「弱い者」の空気に勝つのだから、一人だけ「強い者」になればよい。
もっと具体的に言えば、暗くて不平や愚痴が多いのが、「弱い者」である実家の空気。
それに対して私は、自分を認められて、自信のある姿になればいい。
実家を打ち負かすつもりはないし、実家との間で勝敗をつけるようなことではないから、それをあえて「弱い者」に対する「強い者」とは繰り返して書かないけれども、私がなるべきはそんな姿である。
実家の空気は、自分からやっつけるのではなく、ただはね返すのだ。
自信のある姿には、「弱い者」の空気は浸食しないであろう。