すごく幸せな気持ちの、夢を見た。
昔の友人や知人と私が登場したのだが、それは、決して、現実では味わうことのできなかった幸せ。
夢なので、場所はトンチンカンだ。
しかし、家でないことは確かで、家族も登場しない。
その夢が、私にとって何かを意味しているものなのかはわからない。
それに、私が感じた幸せは、きちんと成長できた人であれば、きっと現実世界で味わったことのある幸せだと思う。
それは、とある世界の中で私自身が一人の確たるプレーヤーとして存在しており、かつ周囲に働きかけることができて、周囲も喜んでくれて、私自身もすごく嬉しくて幸せを感じている、といった夢だからだ。
きっと、私がその昔に自分の感じ方考え方を殺して生きるようになってからは、ついぞ感じることのなかった幸せ。
もちろん、私だって現実世界で感謝されたことはある。
しかし、この夢の中でほどリアルに相手が喜んでいることを実感したり、それによって自分自身も心から嬉しくなったりすることは、ついぞなかったと思うのである。
とはいえ、その幸せについて、思いあたる節もある。
それははるか昔の出来事で、きっとまだ完全には、自分の感じ方考え方を殺していなかった頃のこと。
夢のメカニズムについては知らないが、全く経験したことのない気持ちや感情を、夢で経験できるとは思えない。
地中深く埋めて取り出せないようにしてしまったはずの経験と気持ちと感情が、出てきたのかもしれない。
私自身、夢でなければ思い出さなかっただろうと思うくらい、完全にすっ飛んでいた出来事の記憶である。
思いがけず出てきた、幸せな気持ち。
これからは、いつも見えるところに置いておきたい。