昨日のEMDRから一夜明けた今日は、すこぶる調子が悪かった。
いや、調子が悪かったというのは、少し違うかもしれない。
トラウマとなっていた出来事に対する、強烈な悲しみと怒りがどっと押し寄せて頭が回らなくなり、胸がドキドキし、腹の具合も悪くなった。
まるで自分の思考と体を、コントロールできない。
これにより、トラウマがトラウマであったことと、その強烈さを強く実感したのであった。
たった今楽しんでいたマンガを取り上げられ、親に目の前で真っ二つに裂かれて捨てられた私は、激しく泣いた。
ショックを受けながら、すぐに敗れたマンガにテープで修復を試みた。
しかし、どうあっても元の状態には戻らない。
私は、打ちひしがれた。
以降、私は親と同じ空間にいることを、最大限避けるようになったのである。
また、周囲の大人から「いい子」だと思われるよう、大人しく従順になっていったのである。
出来事とその時の気持ちがありありと蘇っては、胸が痛み、息苦しくなるのである。
少し落ち着いたとはいえ、今も頭を抱えてしまうし、悲しい気持ちになる。
しかし、当時も悲しかったけど、今それを思い出して悲しいと思うのも、紛れもない私である。
この出来事の記憶にフタをしていた時にはわからなかった、私という存在の連続性が、これでハッキリした。
だからといって、私はこの出来事をどう考えたらいいのかは、まだわからない。
考えなければいけないのかも、考えなくていいのかもわからない。
ただ、消し去れない記憶であることだけは、確かである。
おそらく、正面から向き合う以外にはない。
まだ胸が痛む。
とうとう正体を現した、トラウマという名のモンスター。
今日は、この辺で終わりにしておこう。