大したことはしていなくても、かなりの疲れようである。
昼に本気で、寝てしまった。
たぶん、現実の身の回りに起きている、色んな物事に反応しているからではないだろうか。
今まではずっと、頭の中に起きている世界だけで完結していた。
音も匂いも見るものも、「こうあるべきだ」みたいに考えるものが全てであり、そうでないものは存在しなかった。
しかし現実では、ありとあらゆる事象が感じ取れる対象だ。
今、現実感を感じられるとしたら、それは現実のあらゆる事象を受け取っていて、またそのために、長い間お休みしていた体か脳のどこかを使うようになっているのではないか?
それが体の気管なのか脳の部分なのかはわからないが、とにかくいきなり動き出して、すぐ疲れてしまうのではないか?
医学的見地など何もないが、そんな気がするだけである。
その証拠になるかはわからないが、ちょっと驚いたことがある。
自分の声が、自分で聞こえるのだ。
何を言っているのかわからない人もいるだろうが、以前はずっと、自分で自分の声が聞こえなかったのである。
正確には聞いていなかったというのが正しいかもしれないが、それとて、自分が話していても、自分の声がないのと同じ。
それが、自分が話すと同時に自分の声がきちんと聞こえたものだから、ちょっと驚いてしまった。
また、自分の内と外で客観的に、自分を見ることができているのかもしれないと思う変化もある。
背筋が曲がっているのが、よくわかるのだ。
つまり猫背だが、これは前に言われたことがあって、日頃いつもそうなってしまっているんだという認識だけはあったもの。
しかし、以前は気にならなかったし、改善しようという考えもなかった。
それが、気持ち悪いと思うようになった。
また、なんかみっともないとも思った。
伸ばしてみたら、気持ちがいい。
こんなにも伸ばせたのかと驚くと同時に、これまで自分でイメージする以上に、たいそう背筋が曲がっていたんじゃないかと思った。
さらに、現実で自分はどうありたいかを、たまにではあるが、考えるようになった。
現実で、だから、それはもちろん親は関係なく、親から離れた私自身が考えるところのものである。
これはまた後で書きたいと思うが、やはり親の考えるところとは全く違うことは、間違いない。