まだ、ふらつきはある。
でも、自分は自分でいいのだと、だんだん思えるようになっていると思う。
それと同時にハッキリしてきたことだが、私はずっと、親に合わせて生きてきた。
本当は、生きている世界も、求める理想も全然違うのに。
このことは、子供の頃から薄々感じていたことではあった。
単に居心地が悪かったせいもあるだろうが、私はなんとなく、家庭に馴染めなかった。
家族でいるのは嫌で、友達や家の外のグループにいた方が、居心地は良かった。
でも、家には帰らないといけないから、自分を殺して無理に合わせていた。
親子でありながら、なぜこうも全然違うのか?というのは謎だ。
謎だけど、親といえども他人である。
そう思うしかないし、きちんとした大人同士なら、違いをお互い認めた上で、関係を築けるはず。
逆に言えば、子どもの頃は違いを認められなかった。
親は、口ではなんと言おうと、求め続けたのは自分たちへの同調であった。
私は私で、それに従いたくはなくても、折れて従ってしまった。
正確には、従わざるをえなかった。
その状態が、今まで続いてしまったんだろう。
最近は、自分がどうありたいか、自然に考えることが増えた。
それは、親が求める姿とはまるで違う。
結構なことだ。