アダルトチルドレンの生命力

アダルトチルドレンの克服を綴る日記です。

複雑性PTSDが私に与えるストーリー

「cPTSDの疑いがある」

 

先生は、そう言う。

 

詳しくは知らなかった。

 

しかしあとで調べてみると、これが最も合点がいく私の症状である。

 

 

抑うつ状態なら、以前に診断されたことがあった。

 

しかし体や脳が明らかに働いていないまさにその時ならそれは間違いなかったかもしれないが、それを何度か繰り返した自分の根本的なところは、「抑うつ状態」や、その原因と考えられる性格的な傾向だけで片付けられるとは、なんとなく思えなかったのものだ。

 

抑うつの状態だけを見るなら、必ず回復した。でも、また繰り返す。

 

また、そうなった時には薬も処方されていたが、正直にいって私は、薬で気分が軽くなるとか症状が良くなるとかいうのは全くわからなかったし、そんな気もしなかった。

 

当時のお医者さんには、なんとなくと言えばなんとなく、適当に答えていただけである。

 

 

そうして私はメンタル不調から、仕事もコロコロ変わった。

 

その仕事の種類も多種多様で、一貫性がなくて説明に困る。当時何を考えて、こうした、とかの説明。

 

しかし、cPTSDであったと言うなら、そんな一貫性の無さが、逆に一貫性を持った自分として説明ができるのだ。

 

自分が自分でない感覚をずっと持っていたり(たぶん解離症状)、何度かメンタル疾患になったり、小さい頃にその原因と考えられることがあったり。

 

それら全てが、「私はcPTSDである」とするなら、説明できてしまうのだ。

 

これまで訳も分からず大波にあちこち流されまくっていた私を、ガチっと固定してくれる説明を与えてくれたというか。

 

一つのアイデンティティを与えてくれたというか。

 

 

もちろん、そうなりたくてなっているわけではないし、言われてショックみたいなところもある。

 

しかし、こういう「自分は〇〇なんだ」というストーリーを持つのは、生まれて初めてのような気がした。