アダルトチルドレンの生命力

アダルトチルドレンの克服を綴る日記です。

「私は愛されている」という幻想

私は、絶対に叶いもしない幻想を、少年の頃から抱いていた。

 

親以外の誰かから、無条件に愛され、気にかけてもらい、心配してもらえる幻想。

 

夜、布団に入ってそっと目を閉じると、そうした幻想に浸る。

 

 

ケガをして、みんなから「大丈夫?」と注目される幻想…

誰かが自分の欲しいものを勝手にわかってくれて、何なりと手に入る幻想…

なれもしないイケメンになって、みんなからかっこいいと注目される幻想…

 

 

自分から人に何かを与えることはしない。

 

勝手に他人が、私を愛していることを示してくれる。

 

 

一方で私は、家ではいつも親を気にかけていなければならなかった。

 

親は、親の思う通りに私が反応しないと、すぐ不機嫌になるのだった。

 

 

とはいえ、そううまく「いい子だね~」と親をあやすことができていたわけではない。

 

むしろそんなことはできなかったから、私が親の思う通りにならないとすぐ怒り出す親に対して、真っ向から反抗していった。

 

 

私はいつもワーギャー親と言い合い、泣かされる羽目になった。

 

 

おそらく、幼稚な親からの愛情を感じ取ることができなかった私は、それを幻想の中に求めるようになったのだ。